いわさきちひろ展と今頃ドラ映画鑑賞2008年05月11日 23:59

場末感がたまらない萩ツインシネマ。しげおか病院の提供でお送りします(笑)。
 今日は、山口県立美術館で開催されている「いわさきちひろ展」を観に行きました。
 パークロードに面した県立図書館前の無料駐車場に車を駐めて、開館直後の美術館へ。ここの展示方法は、できるだけ作品と観覧者の距離を近くする工夫がされていて好印象です。作品だけでなく、アトリエも再現されていて、家族のポートレートと併せて、ちひろのぬくもりが伝わってくるような展示でした。いわさきちひろの絵は、何と言っても眼が魅力的ですね。子どもたちの透明な瞳で見つめられると、自分がいかに汚れてしまっているか恥ずかしくなるようです。中に、「あの子はかけて行ったっきり」という、ベトナム戦争で死んでいった子どもを描いた絵が印象に残りました。彼女の夫は日本共産党の国会議員だった松本善明氏であるのは有名な話です。思想的背景を切り離して考えると、かえって見誤るのではないかと思います。はじめに戦争ありきの発想から、最も遠い考えをお持ちだったのだろうと思います。その想いに深い共鳴を感じた展覧会でした。
 それから、国道262号線で萩市へ。「ふじたや」という蕎麦屋で、せいろそば(7段)を食べました。小さなせいろに、温かいそばが入っており、うずらタマゴ入りの温かいつゆにつけて食べるのだが、とてもおいしかったです。そのあと、萩に来た目的、「萩ツインシネマ」へ。実は、まだ映画ドラえもん「のび太と緑の巨人伝」を観ていなかったので、まだ上映しているこちらへ来たというわけなのです。一度閉館した映画館を、有志が引き受けて運営しているとのことで、シネコン全盛のこの時代、いつまでも頑張ってもらいたいものです。子どもの頃に行った映画館のようで、場末な感じがかえって懐かしくていいのではないかと思います。館内は子どもがたくさん見に来ていましたが、混雑するわけでもなく、ゆっくりと鑑賞することができました。
 で、感想なんですが、正直言って途中で何が言いたいのか解らない箇所があって、少し心残りかなと思いました。ちょっとジ○リ意識しすぎかな…。『ドラえもん』はドラえもんでいいと思います。できれば、「てんとう虫コミックススペシャル」の漫画の通りのストーリーだとわかりやすかったのですが。
 映像はきれいでしたね。緑の多い山と、その間に広がる住宅地が、先日お墓参りで訪れた川崎市津田山のあたりを彷彿とさせてくれました。こうやって今年も映画化されて、『ドラえもん』ファンとしてうれしい限りです。来年も期待したいと思います。