ポニョポニョポニョさかなの子♪2008年08月30日 23:59

豊饒の海瀬戸内海の多島美。これが私の海なのだ。
 というわけで、「崖の上のポニョ」観てまいりました(^^;。
 レイトショーにもかかわらず、ほぼ満席であります。すごい人気ですね。斜め後ろのおばさんが、ちらちら携帯を見るので、その光がちょっと気になりました(--)。
 ストーリーですが、単純明快でよかったと思いますよ。深い思想とか求めている人には肩すかしだと思いますが、もともと子どもが楽しめることがアニメとして一番理想なんじゃないでしょうか。大人になると、好きだからという理由だけでは一緒にいることができなくなってしまいますが、ポニョと宗介は、子どもの論理で「好き」を全面に押し出してきます。ピュアだけど遠慮のない子どもの愛が描かれていて、観たあとさわやかな気持ちになれました。
 宗介の子どもらしい動きがかわいかったですね。海に入るとき、靴を手を使わずに脱いで、船を置いて、半ズボンの裾をまくりながら、眼はポニョの方を見ているところとか、バケツに水を張ってポニョを入れてやって、そのあとのあの有名なシーンとか、よく子どもを観察していらっしゃると思いました。あと、ポニョと宗介が、ひとつのソファで丸くなって寝ているのとか、子ども時代を想い出しました。布団ではない場所で夜を過ごすのって、非日常的でどきどきしましたっけ。ほかにもいろいろ名シーンがあったのですが、それはこのあたりで。
 あと、私的に特筆すべきは、背景です。ある方が、「海をテーマにしている割には、海がせせこましい。」みたいなことを書いておられましたが、あれは瀬戸内海なんですよ。宮崎監督が、福山市の鞆の浦にこもって作品を構想されたのは有名な話です。でも、ここまで瀬戸内海らしく描かれるとは思いませんでしたよ!。島がいっぱいあって、狭い海峡をたくさんの船が行き来していて、入り江には、それぞれ海と山に囲まれるように小さな集落があって…父方の実家が瀬戸内海の島だったので、子どもの頃を懐かしく想い出しました。底引き網でいっぱいゴミが引っかかっていましたが、あの通り決してきれいじゃないけど、豊かで穏やかな母なる海。環瀬戸内海に暮らす三千万人の人たちに、特に見ていただきたい映画だと思いました。
 (余談ですが、映画中にアマチュア無線で交信するシーンがあって、宗介の家の局のコールサインが"JA4…"と言っていました。J○4は、中国総合通信局(旧電気通信監理局)管内の無線局を表しているので、それを見ても舞台が中国地方だとわかるんですよ。細かいなあ。)

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