最後のニュース2008年11月07日 23:59

 筑紫哲也さんが亡くなられました。
 先日、ある方との会合のカラオケで、井上陽水の「最後のニュース」を歌ったのですが、虫の知らせだったのか…。
 筑紫さんの視点は、いつも少ないもの、弱いものからのものでした。反戦平和というと狭くなってしまいますが、常に戦争の危険性を訴えた方でした。権力の先棒担ぎのご用評論家の対局にある人でした。北極星みたいに、この方を目印にしていたら、いかにその論が偏っているかとか判断することができました。
 それだけに、これからは筑紫さんなしに我々は判断を求められることになります。今問題になっている論文も、筑紫さんなら一刀両断にしたことでしょう。この国が少しおかしくなっている今、もう少し生きていただきたかったです…。
 ニュースステーションが終了した時の筑紫さんの「多事争論」で、権力にたたかれるのは正統なジャーナリストとしての勲章であると言っておられましたが、至言であると思います。かのイラクで人質になった3人に対しての罵詈雑言(同胞を愛せなくて、何で国を愛してるのか不明な人たち。)に対しては、無私の3人と、誹謗中傷する人々と、どちらを我が国は必要とするでしょうかと問いかけておられたのが胸に残っています。最後の「多事争論」の「変わらぬもの」、何度でもかみしめたいと思います。どんなお話だったか、動画サイトでぜひご覧いただいたらと思います。さきほどやや悲観的に書きましたが、後に残る人たちが、「ニュース23」のDNAを、松明を受け継いでいってくれるものと思いますし、我々もまた自覚を持って応援していきたいと思います。
 話は戻りますが、「最後のニュース」、改めていい歌だと思います。まさに「ニュース23」そのものを歌っているのだと思います。果たして、この日本に、地球に、明るい未来が待っているのでしょうか。今 あなたにGood-Night…おやすみなさい。そして、お疲れさまでした…。

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