語り継ぐこと2009年02月08日 23:25

原爆ドームと相生橋。通称丁字橋と呼ばれ、上空から見てT字型をした特殊な形状の相生橋が原爆の投下目標だったと伝えられる。2006年8月6日に撮影。当日も、こんな快晴の日だった。
 ハットリくんやチンプイの声で、藤子アニメ好きには忘れられない声優、堀絢子さんが、こんな活動をされていたんですね。知りませんでした。

http://www.asahi.com/showbiz/stage/theater/OSK200902060103.html

 お父様を原爆で亡くされたそうです。戦争の記憶が風化しつつあるのをいいことに、歴史の歪曲が始まっています。そんな中で、真実を語り継ぐ活動は本当に尊いことだと思います。今日はバトンの続きをやるつもりでしたが、心を強く動かされたので紹介しておきます。

写真:原爆ドームと相生橋。通称丁字橋と呼ばれ、上空から見てT字型をした特殊な形状の相生橋が原爆の投下目標だった。2006年8月6日に撮影。当日も、こんな快晴の暑い日だったと伝えられる。

最後のニュース2008年11月07日 23:59

 筑紫哲也さんが亡くなられました。
 先日、ある方との会合のカラオケで、井上陽水の「最後のニュース」を歌ったのですが、虫の知らせだったのか…。
 筑紫さんの視点は、いつも少ないもの、弱いものからのものでした。反戦平和というと狭くなってしまいますが、常に戦争の危険性を訴えた方でした。権力の先棒担ぎのご用評論家の対局にある人でした。北極星みたいに、この方を目印にしていたら、いかにその論が偏っているかとか判断することができました。
 それだけに、これからは筑紫さんなしに我々は判断を求められることになります。今問題になっている論文も、筑紫さんなら一刀両断にしたことでしょう。この国が少しおかしくなっている今、もう少し生きていただきたかったです…。
 ニュースステーションが終了した時の筑紫さんの「多事争論」で、権力にたたかれるのは正統なジャーナリストとしての勲章であると言っておられましたが、至言であると思います。かのイラクで人質になった3人に対しての罵詈雑言(同胞を愛せなくて、何で国を愛してるのか不明な人たち。)に対しては、無私の3人と、誹謗中傷する人々と、どちらを我が国は必要とするでしょうかと問いかけておられたのが胸に残っています。最後の「多事争論」の「変わらぬもの」、何度でもかみしめたいと思います。どんなお話だったか、動画サイトでぜひご覧いただいたらと思います。さきほどやや悲観的に書きましたが、後に残る人たちが、「ニュース23」のDNAを、松明を受け継いでいってくれるものと思いますし、我々もまた自覚を持って応援していきたいと思います。
 話は戻りますが、「最後のニュース」、改めていい歌だと思います。まさに「ニュース23」そのものを歌っているのだと思います。果たして、この日本に、地球に、明るい未来が待っているのでしょうか。今 あなたにGood-Night…おやすみなさい。そして、お疲れさまでした…。

いわさきちひろ展と今頃ドラ映画鑑賞2008年05月11日 23:59

場末感がたまらない萩ツインシネマ。しげおか病院の提供でお送りします(笑)。
 今日は、山口県立美術館で開催されている「いわさきちひろ展」を観に行きました。
 パークロードに面した県立図書館前の無料駐車場に車を駐めて、開館直後の美術館へ。ここの展示方法は、できるだけ作品と観覧者の距離を近くする工夫がされていて好印象です。作品だけでなく、アトリエも再現されていて、家族のポートレートと併せて、ちひろのぬくもりが伝わってくるような展示でした。いわさきちひろの絵は、何と言っても眼が魅力的ですね。子どもたちの透明な瞳で見つめられると、自分がいかに汚れてしまっているか恥ずかしくなるようです。中に、「あの子はかけて行ったっきり」という、ベトナム戦争で死んでいった子どもを描いた絵が印象に残りました。彼女の夫は日本共産党の国会議員だった松本善明氏であるのは有名な話です。思想的背景を切り離して考えると、かえって見誤るのではないかと思います。はじめに戦争ありきの発想から、最も遠い考えをお持ちだったのだろうと思います。その想いに深い共鳴を感じた展覧会でした。
 それから、国道262号線で萩市へ。「ふじたや」という蕎麦屋で、せいろそば(7段)を食べました。小さなせいろに、温かいそばが入っており、うずらタマゴ入りの温かいつゆにつけて食べるのだが、とてもおいしかったです。そのあと、萩に来た目的、「萩ツインシネマ」へ。実は、まだ映画ドラえもん「のび太と緑の巨人伝」を観ていなかったので、まだ上映しているこちらへ来たというわけなのです。一度閉館した映画館を、有志が引き受けて運営しているとのことで、シネコン全盛のこの時代、いつまでも頑張ってもらいたいものです。子どもの頃に行った映画館のようで、場末な感じがかえって懐かしくていいのではないかと思います。館内は子どもがたくさん見に来ていましたが、混雑するわけでもなく、ゆっくりと鑑賞することができました。
 で、感想なんですが、正直言って途中で何が言いたいのか解らない箇所があって、少し心残りかなと思いました。ちょっとジ○リ意識しすぎかな…。『ドラえもん』はドラえもんでいいと思います。できれば、「てんとう虫コミックススペシャル」の漫画の通りのストーリーだとわかりやすかったのですが。
 映像はきれいでしたね。緑の多い山と、その間に広がる住宅地が、先日お墓参りで訪れた川崎市津田山のあたりを彷彿とさせてくれました。こうやって今年も映画化されて、『ドラえもん』ファンとしてうれしい限りです。来年も期待したいと思います。